きっかけは下垂体にできた膿胞。50歳を過ぎて忘れることが多いけれど、まだまだ覚えておきたいことも多くて。日々 “感じる”ことの備忘録。今日は何を思うやら・・・。
by wednesday18
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86歳のモチベーション

6ヶ月前には予想できなかったほどの回復ぶりを見せている母。

86歳の彼女が治療に前向きになるために役立ったことは
また旅行へ行くという目的を持つことだった。

実現可能かどうかは別にして
彼女が1番好きな旅という“人参”は
何にもまして彼女を意欲的にさせた。

事故に遭った3日後も東北への旅行を控えていて
彼女の部屋にはパッキングされた旅行鞄が出番を待っていた。

久しぶりの東北旅行を
それはそれは愉しみしていたのに
こんなことでキャンセルすることになるなんて
彼女自身が一番予想しなかったに違いない。

そんなこともあり
病室へ次々と持ち込んだのは
彼女へ送られてくる旅行会社からのDM。

JTBやら阪急交通社やら
2週間に1度は届く旅のパンフレット。

「治ったら何処に行こうか?」
「ここに行くなら治さなくちゃね」
そう話しかけながら手渡していた。


ここも
あそこも
行ったことがあると
パンフレットを手に取り思い出を振り返る母。

そんな時間は
痛みから解放されいるように見えた。

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# by wednesday18 | 2016-01-02 13:00 | チャコちゃん

A棟4階406号室

出来たばかりのA病棟には
NCU CCU 救命ICU 災害外傷センター  ICU HCUなどがあり
12床あるGICUの一室が母の病室だった。

一般病床は657室、
最上階の特室は一泊7万のエグゼクティブルームなんてのもあるらしい。
私がお世話になった脳外科の古い病室もこのピカピカ病棟に引っ越しをしていた。

医療スタッフは随分若返っていて
キビキビと仕事をこなしている印象を受けた。

母はイケメンのドクターと孫世代の看護士らの世話を受け
事故前よりも比較的気分が安定していて
毎日見舞う私もその点では気が楽だった。

二日もするといつもの口調が戻り
やってくるスタッフを捕まえては何だかんだと話し始める。

自分をかまってくれる人が入れ替わり立ち代わりいる環境は
彼女にとって病院とは言え
居心地のいい場所なのではないかと感じるほどだった。

ミスターがいなくなって
ますます会話が減ってしまった私たち。

こんな状況にでもならないと
お互い目を見て話さないかもね。
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# by wednesday18 | 2015-12-14 22:08 | チャコちゃん

大人用を買う

トイレに行けない母

看護士からオムツが必要と言われ
サイズもよくわからないまま病院の中のコンビニへ向かう。

ドラッグストアなどで見慣れた物なのに
いざそれを自分の母親が必要としているのだと思うと
少し悲しかった。

そしてこれをいつまで使うのだろう・・・
この先ずっと使い続けることにならなければいいがと思いながら
大した重さでもないはずなのに
ずっしり感じるパッケージを抱えて病室に戻った。

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# by wednesday18 | 2015-12-11 20:09 | チャコちゃん

差し入れる

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搬送された翌日から食事が出された。
出されたということは食べてもいいということ。

病院食がまずいと私に文句を言う。
そんなことを予測して
母の好きなベーカリーのパンを3つ。
野菜ジュース。
「早く治して、また旅行に行くためにも食べなくちゃね」

翌日にはすっかり無くなっていた。
この分なら順調に回復してくれるかもしれない。
不安と心配がすこし解消された気がした。
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# by wednesday18 | 2015-12-10 21:45 | チャコちゃん

General Intensive Care Unit

広いERのベッドのひとつに
痛みに顔を歪め横たわっている母がいた。

左脚はギブス
右肩は三角巾で固定され
その痛々しい姿に掛ける言葉が見当たらなかった。

かわいそうにと思いながら手を握る。
ミスターもすぐ来るからね。

GICUに移されて間もなく
ミスターが複雑な表情で病室に入ってきた。

母の傍らにある椅子に腰かけた途端、ミスターが泣いた。
心配で気が気じゃなかったのだろう。

私も彼が事故で運ばれた時
病院で彼の顔を見るなり涙が溢れてしまった。

生きていた安堵感と
傷だらけの姿が可哀そうで
泣いてしまったのを覚えている。

骨折したのは
右肩
左肋骨
左脚

幸いなことに頭は打っていなかった。


86歳
母の4ヶ月の入院生活が始まった。
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# by wednesday18 | 2015-12-04 20:09 | チャコちゃん

ERの待合室

病院までの道のりは
5年前のミスターの時と較べると
思ったより冷静だった。

週末、土曜日のお昼どき
ナビで最短距離を検索し
渋滞を避けたルートを探した。

TVモードでは吉本新喜劇が流れていた。
誰が出ていたかは忘れたけれど
お決まりの流れで起こる笑いを
いつもどおりの週末ではなくなった思いで聞いていた。

病院の駐車場にに着いたとき
虫の知らせか
ミスターからLINEが入った。

一か月前に独り立ちして
持ち出しそびれた荷物でも取に来るつもりだったのだろうか。

事故のこと
まだ容態がわからないこと
ERにいることを伝え待つことにした。

待合室はひどく混んでいて
受付で尋ねてみても
「待っていてください」と言われるだけで
母の容態が待てど暮らせどわからない。

事故の相手も見当たらず
時間の経過とともに
頭の中は破裂しそうなほどの“もしや”でいっぱいになった。

1時間ほどして
母を轢いた運転手が現れた。
薄笑いを浮かべながら「すいません」という30前後の女性。
母にも会えず容態すら分からなかったが
彼女の様子で母が一刻を争うような状況でないと察した。


母に会えたのは
それからさらに1時間ほど経ってからだった。
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# by wednesday18 | 2015-12-03 20:32 | チャコちゃん

サイレンのBGM

その時
私は従妹と約束をしたお店で
運ばれてきた前菜に手を付けようとしていたところだった。

スマホに母からの着信。
「?」と思いつつ
ハナに何かあったのかとも考えながら電話に出ると
聞こえてきたのは
救急車のサイレンの音とともに母ではない男性の声だった。

事故だ。
5年前のミスターの時と同じ
背筋がすうっと寒くなりザワザワとした感覚に襲われた。

『〇〇さんの娘さんのお電話ですか?
〇〇さんが交通事故でお怪我をされたので
これから〇〇病院に搬送します。』

『怪我は?容態は?』
『お話はされてます』

心配げな従妹に落ち着いたら連絡すると伝え
お店のスタッフに事情を説明して
急いで病院へ向かった。
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# by wednesday18 | 2015-12-02 19:50 | チャコちゃん